大好きな彼

「ピアノの森」主人公の海君が好き。

昔でいう色街で生まれ育ち、過酷な環境にありながらも、明るく強く、やさしい。

母親が今の劣悪な環境から海君を自由にするために、海君をあじの先生に任せ手放そうとしていること、
あじの先生が海君を海外に連れて行こうとしているのを知ったとき、

「(大人は)わかってないなぁ。オレがレイちゃん(←お母さん)を選んで生まれてきたんだ。
環境なんてレイちゃんにくっついていたもので、たいしたことじゃない。
だからレイちゃんを守るために、何かあったら飛んでいける近くにいなくちゃいけない。
オレは海外にはいかない。あじの先生が日本でオレをピアニストにしてくれ」

住み込みのバー?で仕事に遅れて、
指を切り落とすか樹にしばりつけられて一晩中立っているかどちらかを選べといわれ、
雨の中立ちながら意識はショパンを追い続け、
「(「雨だれ」が)なんで途中であんな暗い曲になるのかわからなかったけど、
今わかったよ、ショパン。今までわかってあげられなくてごめんな」

こんなことを考える小学生。

「何があっても、おれは一人じゃなかった」

そんなふうに思える17歳。

ピアノしかない彼の人生。
ピアノで表現するために生まれてきた彼。
ピアノと愛する人(母親、あじの先生、友達)がいればいい、と決して人を恨まず、
すべてを前向きに受け入れる彼。
自分の感情よりも誰かを思うことができる彼。
つつましい、そしてとてもやさしい彼。

そんな彼が大好きです。

どんな方法でも表現するっていいな。
自分が何者かを知ることができる。
かくしようもなく自分がでるものね。

究極人は一人なのだと思うけれど、
それは相手に求めないからだ、とも思う。
すべては自己投影。投影したものを呼び寄せる。
だから自分の人生は自分が作っているもの。

でも、なにを呼び寄せたとしても
最後には必ずハッピーエンドが待っている。
そんな気持ちになる物語です。

明日で終わってしまいますが、
4/14から再放送があるので、興味のある方はご覧ください。

 ピアノの森 

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