詩ノヨウナモノ

恐竜の見た夢

何かが終わって空っぽになったとき
心の底から何かが生まれる

大切なものを無くしたとき
その喪失感は
空気の抜けた人形のように
気力が枯渇したように感じるけれど
そんなときこそ夢の細胞は
その穴を埋めるように
どんどん増殖していて
いつしか
別の生き物のように息を吹き返す

恐竜はかつて
大きな身体で世界を支配する生き物だった
でももうそんな体は味わい尽くしたから
今度はハチドリという
世界一小さな鳥に生まれ変わった

いのちを生ききった後
次にハチドリはどんな夢を見るのだろう

そんなふうに人間だって
一切の後悔なく生ききれるはずなんだ
すべてを肯定し
価値を勝手に決めたりしなければ

人間だけが人間の造った価値観に従って
自分を罰し他の存在を傷つける
ほかの生き物にとってそんなものなんの価値もないというのに

50年生きてきて
いろいろ無理もあって捨てざるを得なくなって
空いた隙間に
夢の細胞が増殖を始めたのかもしれない

世界が色を取り戻す
何があってもいのちは尊い

(2018/7/18)

 

オープンハート

私の心など
自然界で生きるものたちは百も承知
飾っても仕方ない
裸の心で生きよう

同じ過ちを何度繰り返しても
必ず何かを学んでいる
失敗することは恥ずかしいことじゃない
恐れないで前に進もう

(2018/9/23)

 

誰かのためにできること

誰かを助けようと思う心は果たして本当にその人のためになっているのか
助けることで依存心を増長させてしまっているんじゃないか
人の善意をビジネスに変えて私腹を満たそうとする者たちに加担していないか

人間は私利私欲が無くなってはじめて
健全で対等な付き合いができるのかもしれない

結局他人にできることは
自立できるよう祈ることしかないのかもしれない

(2018/9/23)

 

決意

以前の私は
人との間に信頼関係を築くなど
砂の上に城を築くようなものだと思っていた

でもそれでは世界は変わらない
ある日から私は
人間を信じようと決めた

今どんなに周りに
蔑みや妬みや悲しみの感情が渦巻いていたとしても
誠意もないただ寄せ集めの人間たちの中で暮らしていても

今にきっと
世界中のどこを歩いても安全な時が来る
世界中から危険な食べ物は無くなり
誰もが余分に持つことなく
誰も奪われず
誰もが安心して眠ることができる

そういう世界にするために
私は
人間を信じようと決めた

 

永遠のいのち

人は自分が信じたものでしか救われない
逆にいうと
心から信じるものに出会えた人は幸いである
そしてその道を真っ直ぐに歩くことができる人は
既にこの世の価値感を超えて
永遠に生きるいのちを得た人である

…ということを
人との出会いで学びました

学びは誰もが持っている唯一無二の宝物

“天上天下唯我独尊”

だれもが尊いいのちです

 

諍いのからくり

自分の中にある自分を責める思いを何とかしたくて
外に敵を見つけて攻撃する

そんなもんじゃないの

まずは
人のせいにしないで
自分の心に安らぎを取り戻すことが大事

 

新しい生き方

人と一緒であろうとするから
人と違う自分を赦せなくなる

誰ひとり同じ生き方は出来ない
それを覚悟し
誰がなんと言おうと
無駄な謙遜はせず
自分を尊ぶ道を選択していく

自分の中にあるいのちを汚さないこと
自分で決めたことは守ること

小さなことから始めていこう

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