ちゃんと憎むことにしたよ

うちは両親とも仕事が忙しくて

それこそ生まれた頃から
ほったらかしにされていた

近所のおばあちゃんがみかねて
世話をしてくれるほど

 

スキンシップも少なかったと思う
ミルクを貰うのに
だっこもしてもらえなくて(いつもではなかっただろうけど)

ケージのハムスターみたいに
口許にミルクの入った容器が来るようにぶら下げていたそうだ

 

父は思い通りにならないと癇癪をおこし
母は自分の境遇を嘆いていた

私も情緒不安定で人に馴染むのが難しかった

 

晩年の父はとても穏やかになって
一緒にコンサートに出掛けるほど仲良くなったし
父の子供の頃の苦しみにも共感したし
父なりの愛情表現も理解できて
大好きになって
今は会いたいなぁと思うほど

 

母とも亡くなる直前
やっとお互いに本音で話すことができて

やっぱり会いたいし
幸せでいて欲しいと心から思う

 

でも私は今でも感情に浮き沈みがあったり
人と交流することを拒んだりする傾向がある
結婚も自信がなくてできなかった

子供の頃のことが影響していないとは
正直言えない

 

人間は自分のフィルターを通して世界を見る
すべてはそれぞれの魂が持つ課題
両親にも課題があってあんな状態を現していた
でも

 

自分のことは自己責任っていうけど
やっぱり人に対しても責任はあると思う

世界を平和にするって
そういうことでしょ

 

顕在意識では赦していても
潜在意識には残っている

子供の私の悲しみ
叶えたかった夢

 

一番の問題は
子供の頃の私に私自身が期待しなかったこと
だけど

私の魂が選んだ両親だけど

 

私の魂をいとおしむために
私の波動を浄めて
世界を平和にするために

ちゃんと憎しみを認めることにしたよ

 

辛かったね
大事にしてほしかったよね
もっと触れて安心させてほしかったよね
現実の生活は厳しかったとしても
私の前では
ただ喜んでほしかったよね

 

憎しみなんてそういう感情は
いけないことと
内心で自分を責めていた

 

やっと私を赦せます

五井先生
私の内面を聴いてくださった皆様

ありがとうございます

 

世界人類が平和でありますように

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