孤独を愛する

2/25は兄の命日。
今日はお墓参りに行きます。

兄は書家で、それでは食べていけないので学校の先生をやっていた。
子供のころから書道が好きで
筆を持っていない時はエア書道していた。
心の中でいつも作品を作っていた。

今私は仕事の関係で
写真なり絵なり、なんらかの形にしなければならない状態になっている。

やっているときは面白いんだけれど
あんなに純粋に好きじゃないんだろうね。
続かない。

そう思ったら
生前は決して仲のよくない兄弟だったけど
すごいなって尊敬してしまった。

そんなに一途に追いかけられるものがあるって素敵だ。
父も多才で純粋な人だったけど
兄もすごかったんだな。

私はそういうのがない。
すぐ疲れてしまう。
それとも見つかってないだけなのかな。

今は毎日作業をこなすように生活している。
会社に行っていた頃のように落ち込むことはないのだけれど
妙に淡々としてみずみずしさがなくなってきたような…

純粋な好奇心に従っていないからだと思う。
売れないと生きていけないから
売れるスキルを学ぼうとするんだけれど
そうすればするほどパサついているというか
自分が見えなくなる気がする

昔はもっと伝えたい気持ちがあった
誰にも何にも染まりたくないという気持ちがあった
最近は
売れるために誰かに向けて書かなきゃいけないと言われ
仕事にすることを前提に書いたり描いたりしているから

なんだか置き去りにされているような気がする

純粋な自分のままでいられて
そんな自分を誰かが好きになってくれたらいいのに
自分の好きな人と仕事したり
自分を好きな人がお客さんになってくれたらいいのに

そしたら相手の都合で安売りすることもなくなる

そのためには
常識を学ぶのはやめて
自分だけにならなきゃ
何かになるんじゃなくて
私になりたい

もう一度五井先生に還って祈ります。

前の記事

Today’s Cooking 2021/2/19

次の記事

業の想い、神の想い