夢の中で会いたい人に会ってきた

目覚める前にその方が、とても嬉しそうな笑顔で近くにいたのをはっきり思えている。
夢の中の出来事こそ本当のことだというから、私もとても嬉しい。

彼は私より２つ上の「できる」男性でした。

30の頃会社を辞めて(気力が尽きて半年ぐらいほとんど横になっていた）
フリーのシステムエンジニアになって
始めてのお仕事が彼のところでした。

ブランクもあって大した技術力もないのに即クビにしたりしないで
（このころは会社の経営も安定していた）
別に相談したわけでもないのに
私の様子を見て私に足りないと思われる技術の資料をくださった
手を抜けないタイプなので要領も悪く
だいたい職場ではバカにされる方なんだけど
そこを長所と見て
ひとつの案件が終わっても次の仕事を繋いでくださった
自分が栄転で東京に行ってしまうと
私は名古屋で他の方に特に評価されていた訳ではなかったから契約終了になったけど
東京の仕事を繋いでくれた
単身赴任は母一人になるのでできませんと相談すると
週１の出張という形で融通をきいてくださった

一度、この会社の偉い人に「うちで骨を埋めてみないか」と言われたけれど
責任を背負うのが嫌で応じなかった
この時も多分この方が私を推してくださったんだと思う

彼の同期で未婚の男性がいて取り持って下さって
（陰で人をいじめると聞いて好きになれなかったけれど）
「彼は奥手だから積極的に」とアドバイス下さったり
（それを聞いてむしろ彼と奥さまの馴れ初めを妄想してしまった）

最初の契約が終わって職場を離れるとき
お別れ会をしてくださって皆さんが花束を下さって
そのとき
「契約社員で最後に花束を貰うなんてはじめてのことだよ」
と言ってくださった

東京の仕事が終わって名古屋に戻ったときも
私はやっぱり技術的に難しくて責任も重くて
他のことがしたいと言ってしまった

そうやって何度も手を振り払った
今の私なら投げ出さずに続けられたかもしれない
でも当時の私はいつもエネルギーが枯渇したような
一杯一杯の状態だった

小柄で頑固で
人とつるまない
とても知的で合理的
しっかりものの料理上手な年上の奥さんと（職場にいたから知っている。奥さまの手作りお弁当を満足そうに食べていた。）
彼にそっくりの男の子と女の子のお子さんがいて（会社近くのレストランで偶然会ったことがある）
人を悪く言わない（善人だから、というより、無駄だから）
決断が早く思ったらさっさと行動する
自分の考えで行動する人
必要と判断したらお金に糸目はつけない
男性の敵が多い（ひがまれていた）
仕事が正確で
感情的にならず会社の利益を最優先して考えられる人
職場では「神様」と呼ばれていた
口癖は「ちゃんと裏はとったの」（ちゃんとテストして確認したか、の意）
だからなのか、能力よりも自分を信じてくれる人をパートナーに選ぶ
（まわりがぐずぐずで悪口も言われてしんどいこともあっただろうな）
ブレない人

彼に憧れていました
彼のようになれたらと思っていた
今はちょっと違うね(^.^)
私はきっと彼のようになれないところが個性なのだと思う

正直に言えば好きだったけど
鬱陶しがられるのが分かっていたから隠していた

そういえば東京の方でやっぱり合理的で偏屈な男性がいて、
最初全然信用されてなかったんだけど
一緒に仕事をしているうちに
私のしつこさ（徹底的に裏をとる）を認めてくれて私を信頼してくれるようになった人がいた
合理的で偏屈な人の方が、目先の利益でなく、相手の性質などをみて人を選ぶ傾向があるのかな

彼は「SEは○○さん（私）の天職」とおっしゃってくださったけれど
私の仕事が丁寧だったのは彼の期待に応えたかっただけで、
実際にはしんどかったんですよ

さほど左脳優位なタイプではないのに
この職場では本当に左脳を鍛えられた

この会社には10年近く世話になった
ありがたかった

道はどんどん分かれてしまって
多分もう今生で会うことはないだろうけど
もう何もできないからこそ
あなたの幸せを祈ります
ずっと祈っています

あなたの天命が完うされますように