複雑さをシンプルに受け入れる

#1
私は今は「デジタルクリエイター」なんて名乗っているけど、
本当にそうなのかわからない。
没頭することはできるけどしんどいし、
気が付くとやってしまうというようなものじゃない。
でも世の中肩書を聞かれることが多々あって、今はそう名乗っている。
この先いろんな経験をして肩書が増えるのか変わるのかするのかもしれない。
でも、、ともかく今、この肩書に馴染めない。

仕事なんて必要とされた場所で働けば何をしてもいいじゃないかと思う
畑も動物の世話も必要とされるからやっている

縁を繋いだきっかけは自分だけど
一度縁ができるとこんなことしませんか?という提案があって
その延長で今の私がある
肩書もその延長でできただけ

やりたいこと好きなことなんて
なくても別に構わない
今あるところで必要とされることで幸せになることもできるから
やりたいこと好きなことがなくても
そこで尽くせたら
それは素晴らしいことだと思う

#2
最近あまり語ろうと思わなくなった
私が思う程度のことはきっと浅はかで
真実は途方もなく複雑なのだと感じたから

言葉にするとちょっとシンプルになりすぎる気がして

このサイトは「シンプルに生きる」をファーストステップで始めたけど
今は全然違う(;^_^A)
シンプルどころか「複雑さ(多様性)を受け入れる」に変わった
決めつけないで生きる
でも一本信念を持つということがシンプルさなのだということで(他は枝葉のこと)
このままにしています。

といいながら以下めっちゃ語ってます。

#3
今とても愛おしく思っているマンガがある。
「せんせいのお人形」
せんせいのお人形 ←クリックしてね

育児放棄された少女が親戚のうちをたらいまわしにされるんだけど
女子高の先生である男性の親戚のところに落ち着いて
そこから人間としての躾を受けて(ヘレンケラーみたいだね)
友達ができて恋をして、、そんな再生の話。

自分の心と向き合う登場人物たちが愛しいのです。
特に辺見くんが大好き。

あ、主人公たちは高校生です。

辺見類くんは女の子です。
数字の天才で数字のことが頭から離れられない。
今の世界にあるカテゴリーに自分を分類できない。
一人称は「僕」「私」ではなく「自分」。

辺見くんは主人公のスミカを好き。
途中で外国に留学してしまうんだけど(37話あたり)

その前後の辺見くんとスミカ、辺見くんと友達とのやり取りから、
辺見くんがどうしたいのか、私にはわからなかった。

スミカに「蝶の美しい標本の作り方」(冷凍するんだそうです)を話したり
友達に留学を薦められプロポーズされるんだけど、「勇気を貰った」といってスミカに告白したり
スミカの保護者である照明さんに挑発的な目線を送ったり

数学の勉強はしたいから海外に行く
でも将来はスミカと一緒にいたいの?
だから自分の思い出をスミカの中に凍結させたの?
それともスミカへの想いを自分の中に凍結させたの?
照明さんにスミカを託したかったの?
照明さんからスミカを奪いたいの?

~~~~~~~!

わからないけど
辺見君はスミカが好きだから
スミカの選択を尊重するんだろうな

凄い素敵な話でしょ?

以下、一部抜粋。

——
スミカは過去に親類に虐げられていて、
いじめられている少女を見た時、いじめている少女たちを追い詰めることで、
過去にし返ししようとした。

そのスミカに辺見くんが言った。
「他人の目で自分を見てごらんよ。
今この目にはスミカがどう映ってると思う?
スミカの一番大切な人にはどう映ると思う?」
いじめられていた女の子はスミカのことを辺見くんに聞かれて
「怖い人が増えた」と言った。

スミカと照明さんのやりとり。
スミカ「人の気持ちが分からない」
照明さん「わからないことは罪ではないが、それに気づいてなお何も学ばないことは罪だろう」
スミカ「また同じことをするかもしれない」
照明さん「そんな人間にさせると思うか」
スミカ「誰にも愛されたことないから欠陥品なのかもしれない」
照明さん「心配するな。俺が愛しているから」
スミカ「…わかっていたのに、辺見くんが止めてくれなかったらどうなっていたかわからない」
照明さん「いい友達を持ったな。君は愛されているよ」
—–

うーん、やっぱりマンガでないと伝わらないかも(;^_^A)

辺見くんの言葉で感じたこと。

「好き」は自分だけで済むけれど
相手に写る自分を考えるのが「愛」じゃないかと思った。

私はしたい放題で
もう随分長いこと人に愛されたいと思っていなかったのかもしれない。
むしろどう思われようと私が良ければいいの!くらい思っていた。

自分軸って最近よくいうけど
「愛」って相手ありきだ。
自分のやり方を通しても、愛が無かったら幸せにはなれないんだと思う。
満たされないんだと思う。

どう映りたいかじゃなく(それでは自己演出、自己満足)
相手に自分がどう映っているかを静かに受け止めることが、今の私には必要なのかなって、思う。

お釈迦様は相手の望む姿で現れるというよ。
愛の化身そのものだね。

#4
仕事をしていると「要点を簡潔に」って求められるけど
人間同士の付き合いってそんな簡潔にいくものじゃない
ビジネスじゃなくて大切にしたい人なら
だから本当は簡潔にしないことを大切にすべきなんだと思う
単純化し過ぎて即物化しすぎて許容できない
そして対立する
そんな世界になっている気がする

だから私はビジネスという言葉が好きになれない

前の記事

オンラインデッサン会

次の記事

Perfect World