自然栽培と自然農と協生農法

どれも目の当たりにしたり体験してみました。

んー。
自然栽培は(今農園で習っているものですが)、肥料を使わないところが、有機農法や慣行農法と違うけれども、市場に出荷するためには、質の揃った味のよいものを沢山作らなくてはならないので、畝を作ったり支柱を立てたり虫から守ったり温度管理したり…というところは、有機農法・慣行農法と変わらない。
ただ、肥料は使わない分草やチップなどで土を作っている、土作りが大切、というところが違いと言えるのかもしれません。
有機と慣行はやったことがないのでわからないけれど、土が出来てなくて植物に適さない場所でも、肥料をやることで無理矢理育てることができる、そんなイメージがあります。でも野菜にしたらストレスフルな環境なので、自然栽培の、野菜の特性を活かして伸び伸びと育てるやり方とは、味に違いが出てくるような気がします。

自然栽培→自然農→協生農法。右に行くほど「人間の都合」が排除されていく。
自然農も肥料をやらないけど、藁などでマルチすることで作物を作る。土を作る、という概念があるのかどうか、知らない。
自然農は哲学的、内向的な傾向が強いが、その部分はもう祈っているのであまり関心がわかない。
そして、均質な作物を安定供給することは難しいと思う。

協生農法にいたっては、下手をすると畝も作らないんじゃないだろうか。みた感じ、森の中に野菜が成っている、自生しているみたいに、そんな感じだった。畑は普通、野菜の性質に合わせて区画を作るが、協生農法ではいろんな植物が混在している。だから支柱なども、植物の組み合わせ方によってはいらないかもしれない。でも、傷の無い均質な野菜は作れないだろう。

もともと私は協生農法に興味があった。
生き物を殺さない農法、生態系を作り、緑を取り戻す農法。そんなイメージがあったから。
今でもそんな場所を作って、来た人が好きなように収穫して遊んでいく、そんな楽園を作れたらいいなと思う。

でも、自然栽培で多くの人が喜ぶ野菜を作れてこそ植物のプロといえるのかもしれない。協生農法を生業にするならば、作物を出荷するのではなく、テーマパークみたいにして収入を得たり、農協などに出荷したり、という感じになるのかな。いずれにしてもいのちのちからに委ねる部分が大きいので、管理することはできない。そこが魅力なんだけど。

べつにプロになりたい訳ではないんだけど、プロに学んでいるからにはできるようになりたいなぁなんて思ったりして。

協生農法を生業にしている人、日本にいるのかな。ともかく情報が少なくて。
昨日もここで書いたけど、農業とは認めて貰えず、荒地を緑にする方法として道を切り開く方が、実現可能かもしれない。

そのうち先生に相談してみようかな。。。
道は遠いね。

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