ちゃんとしないからちゃんとなる

私たちは普段、肥料で不自然に肥大させられたメタボ野菜、自然のリズムを無視した季節感のないお野菜をいただいています。
お店には規格サイズの野菜たちが整然と並んでいます。

でも自分達で栽培した自然の恵一杯の野菜たちは、
色も形も不揃いで、いつでも食べられるわけではありません。

個性的であれと言いながら、規格に合ったものだけが目に触れる社会に違和感を感じます。
心にもないことをするから、こんなつぎはぎだらけの矛盾した国になる。

実際に自分で作物を育ててみると
格好なんて関係なく、愛情が湧いてくる。
そんな作物に接するうちに、
年とともにかさついたお肌も弛んだ顔も外反母趾の足も、可愛らしく思えるようになった。

整然とした野菜には生気が乏しい。
規格外でも自然のリズムに沿って自然の恵で育った野菜はエネルギーに溢れている。
人間も同じ。

違いを受け入れ楽しむ。
そんな伸び伸びとした国になりますように。

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