銀座ハゲ天にて

遅めのランチ中
母が嬉しそうに
「美味しいなぁ美味しいなぁ」
と言っている

母はカラッカラに明るくて

「何、私のご飯は美味しくないの」って聞いたら

「不味くはないけど美味しくはない」
って

「そんなこと言われても、そんなに一生懸命料理できないよ」
と言ったら

「あんたは好きなことやっとりゃいい」
と言われた

これって妄想なんかな
母は本当にここに来ているのじゃないかって思う
単にこうあって欲しいという願望なのかしら

どっちでも成るんだから
とりあえず
楽しそうで良かった

私を愛してくれてありがとう
私を産んでくれて
私を支えてくれてありがとう

どうか
あなた様の天命が完うされますように

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