悲しみが深いほど
“どんなに自分が正しくても
人を傷つけてはいけません”
顔を見るのも嫌なくらい自分が嫌で堪らないときほど
朝が覚めたとき
それでも生きていることに
いのちの不可思議を感じる
ここにいる私は消えてしまいたいと思うのに
私ではないものが働いている
いのちは私の想念とは別の
もっと根本的で原始的な不可侵の存在
そう感じると
いよいよすべてを投げ出したくなる
いのちこそ絶対
今ここにいる私など塵のようなものだ
そう思うのに
いのちを感じると
とても安心する
なにも要らないという気持ち
これだけあればいいという気持ち
自分で生きているのではない
やっぱり私はいのちに生かされているのだな