いとしのあなた

私は彼に申し訳ないことをしたとずっと思っていた

怪我させてごめん
いつも側にいてあげられなくてごめん
お嫁さん貰ってあげらなくてごめん

そんなふうに

でも間違っていた

彼が私を必要としたのではない
彼は役割として私の側にいたんだ
本当に亡くなる時までずっと
鳥籠から出せば私のところにやって来た

最後まで苦しい息の中私の側にいようとしたのも
自分が辛かったからじゃなく
私のことが最後まで心配だったのだ

それにいつも動物の神様が一緒だったから
寂しいなんてきっとなかったんだ
彼は側にいることが役目だと知っていたから
寂しくなんてきっとなかったんだ

うめちゃんありがとうありがとうありがとう
私達の天命が完うされますように

前の記事

作ってみました

次の記事

王子さまシンドローム