別れても好きな人

ちょっとニュアンスが違いますけど。
昔好きだったものは、思い返すとやっぱり好きだよね、って話です。
しかしこのタイトル…古いな。。私たちの世代くらいまでかな、通じるのは。
(私自身よく覚えておりません。それくらい昭和な言葉です。)

1.マンガ「最終戦争(ハルマゲドン)伝説」

最近、昔好きだった「最終戦争(ハルマゲドン)伝説」というマンガを電子マンガ購入サイトで探し出し、一巻を無料タダ読みいたしました。

人間の心に巣くった妖魔(デーヴァダッタ、外見は人間の美女)が人間をそそのかし、星を破壊しては次の星へと旅をする。
何億年もずっと旅を続ける妖魔たち。
地球にやってきた妖魔によって人間は無気力、破壊的になり、ついには最終戦争を引き起こす。
その前と後の、人間と妖魔たちとの戦いと交流を描いたお話。
スケールの大きさと、何より一貫して流れる人間の、誰かを思う原始的な、本能的な愛情とかたくましさとかやさしさとか、
作家の信念ですね、そういうものがすごく好きなんです。
少女マンガなので恋愛ストーリーが中心なのですけど、人も容赦なく死んでいくけれど、
でも、どんな姿になっても必ずまた会える、みたいな、どこか希望があって。
人間のいのちの永遠、健やかさを作家の核が話しているような、そんな感じ。
今読んでもやっぱり面白いなぁと思います。

ある妖魔が人間(主人公)に出会って、最後子孫を残すために分解されるんだけど、愛する主人公に微笑みながら

「忘れないわ あなたのこと
 宇宙の終わりがくるまで
 幾千億の分子に分かれても 決して忘れない
 私の子供たちが きっとあなたを守るわ」

こんなような言葉を残すんですよ
凄いですね
人間という生き物のルーツをこの作家は知っているみたい。

無理に断捨離して本を捨てたことを悔やんでおります。

2.宮沢和史

数年前、健康上の理由で、歌はもう歌わないと宣言した彼ですが。
今年からまた歌っている…
グループ解散の口実だったとしたら、ちょっとゲンメツいたしますが(;´・ω・)

有線で流れていた彼らの歌にふと足を止めて、それからずっと、20~40代にかけて聴いてきました。
とくに宮沢さんの声と詩と曲が好きでした。
決してスマートじゃない、綺麗な声じゃないのかもしれない
これどあまりに真っ直ぐで正直で、
飾りはあるのだろうけど、自分をよく見せようではなく、時にはストレートに激しく、ときには相手を傷つけないよう言葉を選んで構成された歌がとても好きでした。

車の中にCDを入れっぱなしにしていたことに気づいて先日聴いてみたら、
やっぱりいいんですよね…。手足とまっちゃうもん。聴き流せないもん。
昔は好きじゃなかったのに今聴くとすごくはまるものもあるけれど、
私は彼に磨かれた部分が沢山ありまして。

今でもやっぱり彼の作品は、好きです。
彼の歌には日本の心があります。
どんなにブラジル、インドネシア風にアレンジしていても、日本人にしか歌えない響きがあります。

↓動画・歌詞
神様の宝石でできた島
24時間の旅

ただ人当りのいい人、弁の立つ人は魅力を感じなくて。
彼らのように真っ直ぐで味のある人でありたいです。
もちろん彼らに会ったことはないですけど、
むしろ作品の中に、感情想念を超えたその人の核(コア)の部分が見つかったりするわけで、
やっぱり何でもいいけれど、作品を作り公開するということは、
自己発見できるし、何より人と核で繋がる手段なのではないかと思います。

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